今年の夏は暑い!!
猛暑が続いて、心配されるのが熱中症です。
○熱中症とは
熱中症は、気温の高さに身体が順応できないことによって引き起こります。
私たちの体は常に36〜37℃くらいに保たれていて、体温が上がった時には汗をかいたり、身体の表面の血流を良くすることによって体外に熱を逃がしています。
猛暑の気温が高い環境の中で過ごしたり、激しい運動をすることによって体温が上昇すると、体温を下げようと身体の表面の血流が活発になります。
すると脳へ十分な血液が送られずに酸欠状態になり、めまいやたちくらみなどを引き起こします。
また、汗をかくことによって身体の水分が失われ脱水状態になると、頭痛や吐き気、倦怠感などの症状が現れます。
熱中症対策としてまず言われるのが、水分補給。
でも、そもそもなぜ身体には水分が必要なのか?
不足してしまうとどうなるのでしょうか?
○身体は水分でできている
私たちの身体で最も多いのが水分です。
新生児の場合約80%、成人男性で約60%、成人女性で約55%を水分が占めていると言われています。
この内、約2/3が細胞内に、1/3が血液などとして細胞外に存在しています。
○水分のはたらき
食品や飲料水などから摂った水分は消化管から吸収されて、血液などの「体液」として体内でとても大切な働きをしています。
大きく分けて3つのはたらき
・運ぶ…必要な栄養素や酸素を身体中に届け、老廃物は体外へ排出します
・体温調節…汗をかいて体温を一定に保ちます(汗が蒸発するときに体の表面の体温を奪うことによって体温が下がる)
・環境維持…代謝がスムーズに行われるように、ph(弱アルカリ性が好ましい)や浸透圧(液体の濃度)など、体液の性質を一定に保ちます
1日に約2.5Lもの水分が尿や汗、呼吸から排出され、同じ量の水分を食事や飲料水、また体の中で作られる代謝水によって補っています。
しかし、たくさん汗をかいたり摂取量が少なかったりして体内の水分量が不足すると、上記のような働きが阻害されてしまいます。
水分が不足すると血液の粘度が増してドロドロになり、血栓が出来て脳梗塞や心筋梗塞になってしまう恐れもあります。
そうならないためにも、水分をこまめに補給することが大切です。
○汗をかいたときには、水分プラス塩分を
汗には、水分だけでなくナトリウムなどのミネラルが含まれています。
そのため、汗をかくと水分だけでなく塩分も失われてしまいます。
汗を大量にかいたところに水だけを摂取すると、血液中の塩分濃度が下がり、筋肉が収縮して足が攣ったり、しびれを起こしてしまいます。
汗をかきやすい状況の場合、水分とともに塩分も補給することも心がけましょう。
水分に対して0.1%〜0.2% 1Lの水に対して1〜2gの食塩水が理想的です。
市販のドリンクでしたら、食塩相当量の表示に着目して選びましょう。
いつものドリンクにお塩をプラスするのも効果的です。
2018.07.24