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糖質制限ダイエット

BEAUTY&HEALTH

2016.12.09

今回は前回のテーマの続きの糖質制限に関する話題です。
ダイエット目的に食べる量を少なくせずに糖質を抑えることで減量できるために
食べても痩せる!ということを合言葉に脚光を浴びています。
しかし、先月、糖質制限ダイエットの第一人者として知られる作家・桐山秀樹氏が心不全で急死され、
糖質制限ダイエットを巡っては、医者のあいだでも賛否両論が繰り広げられているのです。

実は、これについては2008年にすでに結論がある程度出ているんです。
下図はよく引用される臨床試験です。
数あるダイエット食事法の中で代表的なものを3つ挙げて、中等度肥満の被験者322人を調査したものです。
脂肪分全体を減らす昔ながらの「低脂肪」ダイエット、そして「地中海食」は、
大ざっぱに言って野菜や果物、豆類、オリーブオイル、魚介類などを多く摂取する食事です。
そして、黄色で描かれたラインが糖質制限。3種類とも体重が減っていますが、その効果は地中海食と糖質制限で持続していますね。
とくに開始後4~5ヵ月までは、糖質制限で体重が最も減少しています。

糖質制限

しかし、その後糖質制限では体重が増えていますこれは俗にいう『リバウンド』です。
よっぽど意志が強くないと、現代人のライフスタイルから炭水化物を抜くことは一種の苦行になるため、長期間の継続は難しいこともあるのでしょう。
また、欧米人では過度の糖質制限(やりすぎ)が死亡率をあげてしまうという報告もあります。
(Eur J Clin Nutr 2007;61:575)
しかし、欧米人などのアングロサクソン系人種と日本人などのモンゴリアンでは耐糖能の面での違いも指摘されております。
つまり、モンゴリアンはアングロサクソンに比べて身体がブドウ糖を処理する能力が低いのです。
日本人の多くは西洋人のように太る前に糖質を処理できなくなり糖尿病を発症し痩せていくのはその表れです。
逆の言い方をすると、西洋人は飽食に強く東洋人は飢餓に強いということが言えます。
また、糖質制限をするとケトン体が産生されますが、これについては以前は「身体に悪い」と考えられていましたが、
その後「別にさほど悪くもない」、さらに後年、「身体に良い」と言われれるようになりました。
これにより、やりすぎなければ糖質制限はダイエットにも効果があり体に良い効果があるということが言えます。

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