春一番がびゅーっと吹いて~
花粉症の本格シーズン到来ですね。
つい最近まで、インフルエンザA型が大流行していましたが、、、
未だにちらほら発熱で来院される患者様がいらっしゃいます。
「インフルエンザは今年やりましたので、検査はもう大丈夫です」
という言葉をよく聞きます。。。
実は、シーズンで2回以上インフルエンザに罹ることもあるんですよ。
今日はその理由についてお話いたしますね。
インフルエンザウイルスは様々な型があるんです。
大きく分けてインフルエンザは「A型・B型・C型」の三種類が存在します。
その中でも、C型は罹患したとしても軽症ですむことが多く、一度かかれば免疫がつくと言われておりあまり問題になることはありません。
問題は「A型とB型」です。
A型とB型は型が違うものなのでA型の免疫がついたとしてもB型にはかかってしまう可能性があるわけです。
1シーズンにA型の後にB型になってしまったなんて聞いたことあるのではないでしょうか?
そしてさらに!!!A型を2回かかってしまうケースもあるんです!
A型はソ連型・香港型が有名ですが、その他にも違う型のウイルスがありまして理論上144種類も存在するんです!!!
インフルエンザウイルスは下図のような2つの突起で覆われた構造になっています。
この突起はノイラミニダーゼ(NA)とヘマグルチニン(HA)という感染に必要なタンパクです。
この突起がA型にはHAが16種類NAが9種類発見されており、16×9=144種類というわけです。すべて流行が確認されているわけではなく、
「H1N1・H2N1・H2N2・H3N2」のみ流行株として確認されています。
違う型が存在するために、A型に一度かかっても2回かかる可能性があるというわけです。
インフルエンザの流行はだいぶ落ち着いてきましたが、1回感染したからといって安心しては行けません。
流行が終わる3月頃までは、身近な対策として、「マスクを装着する!」「手洗い、うがいをする!」を心がけましょうね!
2017.03.05