お店でジュースのご案内をしていると、メニューの「便秘解消」の文字に反応されるお客様が多くいらっしゃいます。
あるデータでは男性の約25%、女性ではなんと約50%もの方が便秘で悩んでいるそう。
慢性的に続く便秘は辛いですよね…
色々試してもダメという方、実はその方法自分に合っていないかも。便秘には種類があり、それによって対処法も異なります。
まずは自分の便秘がどのタイプなのか?知ることから始めましょう!
◎急性便秘と慢性便秘
急性便秘は、旅行・転勤など環境の変化による一時的なもので環境に慣れれば自然に治ります。
慢性便秘は食生活や生活習慣によるもので、スッキリしない状態が慢性的に続く便秘です。
悩んでいる方が多いのがこの慢性便秘。
今回は慢性便秘を3つのタイプ別に説明します。自分がどれに当てはまるか、確認してみてください。
⑴「弛緩性便秘」
<症状>
・黒っぽくコロコロとした便
・排便後もスッキリせず、残便感がある
・お腹が張る
<原因>
大腸の筋肉がゆるんで便を押し出す力が足りず、「ぜんどう運動」が不十分になる
<なりやすい人>
・筋力や腹筋の弱い人
・運動不足の人
・高齢者
・妊婦さんや産後間もない女性
・ダイエットなどで食事量が少ない人
・下剤を常用している人
<対処法>
・腹筋を鍛える
・ウォーキング、ジョギング
・腸を刺激する「不溶性食物繊維」を摂取する
(豆、いも、きのこ、野菜)
⑵「けいれん性便秘」
・下腹部に痛みがある
・便秘と下痢を交互に繰り返す
<原因>
ストレスにより自律神経が乱れ、ぜんどう運動が激しくなりすぎて痙攣したような状態になってしまう
<なりやすい人>
・神経質で真面目な人
・うつ気味の人
・ストレスを発散できない人
・不規則な生活を送っている人
<対処法>
・リラックスできる環境をつくる
・日光を浴びる
・有酸素運動
・十分な睡眠をとる
・腸に刺激を与えない「水溶性食物繊維」を
摂取する(海藻類、果物、ドライフルーツ、コールドプレスジュース)
⑶「直腸性便秘」
<症状>
・便意をあまり感じない
・排便時、痛みや違和感がある
・便がとても固くなる
<原因>
便意を我慢することが習慣になり、腸が刺激に慣れて、脳も命令を出さなくなる
<なりやすい人>
・日常的に便意を我慢する人
・朝忙しく、排便の時間が取れない人
・痔がある人
<対処法>
・少しの便意でも我慢しない
・朝、排便できる時間をつくる
・水分を十分に補給する
・排便時、前かがみになりかかとをあげる姿勢をとる
(※一般的に便秘に良いと言われている食物繊維は大腸に働きかけるものなので、直腸性便秘ではあまり意味がありません。
特に不溶性食物繊維は詰まりの原因になるため逆効果と言われています。)
当てはまるものはありましたか?
自分のタイプを理解して、正しい対処法を実践してみてください♪
また、タイプに関わらず規則正しい睡眠と食事は基本です。しっかりと睡眠時間をとること、3食をバランスよく食べることを心がたいですね。
2017.02.22