前回のGI値編では、糖質の吸収スピードを示す「GI値(グリセミック指数)」
について紹介しました。
低GI食品を選ぶポイントは、「精製されていない」ということでしたね。
前回の記事はこちら↓
http://omg-doctor.com/blog/2194
今回は、GI値を元に、より正確な数値だと言われ近年注目されている「GL値」についてです。
GL値は、グリセミック負荷(Glycemic Load)といい、
各食品に含まれる糖質の量×GI値÷100
で計算されます。
GI値がどの食品も同じ糖質量の場合で計算されるのに対し、GL値は 食事1人前で摂取する糖質量が考慮されるので、
より現実的な数値が算出できるとして注目されています。
GL値の基準は
20以上 高GL
11〜19 中GL
10以下 低GL
数値が低い方が、血糖値の上昇が緩やかで太りにくい食品と言えます。
中には高GIに分類されているものでもGL値は低い、というものもあり、その場合はGL値で判断する方が正確です。
例えば、GI値72(高GI)のすいかと、GI値51(低GI)バナナのGL値を比較してみます。
すいか1切分(150g)に含まれる糖質量は11gで
[糖質量]11×[GI値]72÷ 100 =[GL値]7.92
バナナ1本分(90g)に含まれる糖質量は20gで
[糖質量]20×[GI値]51÷ 100 =[GL値]10.2
となります。
※GI値はハーバード大学メディカルスクールHP参照
GI値だけをみると すいかは高GI、バナナは低GIに分類されますが、現実的な摂取量を考えたGL値はすいかが約8、バナナが約10と、すいかの方が血糖値を上げにくい食品だということがわかります。
また、野菜の中では糖質・GI値が高いと言われているにんじんも、GL値は2と低い数値になります。
このように、GI値は高いけどGL値は低い、またその逆のケースもまれにあるため、計算できるようにしておくと便利です。
2018.03.29