ある会合で私よりも15くらい年上の方と映画の話になった時のお話です。
『最近、面白い映画が無くてね~。年を取るとあまり感動しなくなったな~。』
なんていう会話がありました。
『昔感動した映画でも、今となってはあまり感動しなくなってしまう、
そのうち、世の中なんてそんなもんだなんて思ってしまうようになる。』
こんな風にもおっしゃっていました。
老化は感動にも関与するのかと思うとなんだか淋しくなってしまいますね。
でも、年を重ねても若々しい人っていますよね。
くしゃくしゃな笑顔で、笑い声が大きかったり、リアクションが大きかったり、とにかく存在感が大きかったり、、、とにかく表情が豊かで、この人生きてるな~!って思える人です。
というわけで、今日は感動と健康の話題です!
実際、感動をすると様々な健康効果があるという研究報告もあるんです。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=25603133
カリフォルニア大学の研究ですが音楽や演劇・美術などの芸術に触れ感動したり、大自然を目の前にしたときに感じる畏敬の念が体の中のIl-6という炎症性サイトカインの過剰分泌を抑制するという報告があります。
IL-6というと加齢性変化として上昇するのですが、糖尿病や関節炎・心臓疾患・アルツハイマー病などの慢性疾患においても関連性が指摘されており、癌細胞の活性化にも関連性が指摘されているものなんですが、感動することにより低下するそうです。
笑ったり、朗らかな気持ちになると免疫細胞であるNK細胞が活性化して癌予防になることは有名ですが、『感動の涙』も健康にいいんですね!
ちなみに、この感動の涙は脳の中でも前頭前野という部位が中心の場と言われています。
この場所は動物には存在しないもので人間だけに許された特有の機能なのだそうです!
また、泣くと副交感神経が優位となり、心身ともにリラックスすることが知られています。時間帯としては、夜に号泣するのがいいんです。
天気のいい昼間は大自然に癒されながら散歩して、春の訪れに感動し、夜はタオル持って映画でも見に行ってたくさん感動しちゃいましょう。