糖質制限ダイエットがテレビや雑誌などで多く取り上げられ、よく耳にするようになった「糖質」。
しかし、そもそも糖質とは何なのか?
正しく理解しておくことが大切です。
今回は糖質のお話です。
○糖質=甘いもの?
「糖」という名前から、砂糖やチョコレートのなどのイメージがありますが、甘いものだけが糖質ではありません。
ごはんやパン、うどんなど主食とされる炭水化物にも多くの糖質が含まれています。
(炭水化物=糖質+食物繊維)
例えば、
板チョコレート1枚(60g) 糖質約30g
ごはん1膳(150g) 糖質約55g
うどん1玉(250g) 糖質約52g
と意外にもチョコレート1枚よりもごはんやうどん1食分の方が糖質の量が多いことがわかります。
○糖質は3大栄養素の1つ
3大栄養素とは、体を動かすためのエネルギーとなる栄養素のことで、
・糖質
・たんぱく質
・脂質
の3つを指します。
体を車に例えると、ガソリンに当たるのがこの3大栄養素です。
摂取カロリーを気にしている方も多いと思いますが、食品のカロリーはこの3つの栄養素の量で決まります。
糖質 1gあたり4kcal
たんぱく質 1gあたり4kcal
脂質 1gあたり9kcal
のエネルギーを生み出し、それぞれが何g含まれているかの合計でカロリーが算出されています。
○ 糖質は1番最初に使われる
3大栄養素の中でもエネルギー源が使用される順番は決まっていて、1番最初に利用されるのが糖質です。
食事から摂取した糖質は、糖の最小単位であるブドウ糖に分解されて血液中に溶け出し、体内を循環して各細胞でエネルギーを作り出します。
そして糖質の次に脂肪、最後にたんぱく質が使用されます。
つまり、糖質が枯渇して初めて、脂肪が分解されエネルギー源として使われることになります。
糖質を制限すると痩せると言われる理由の1つは、糖質が枯渇して、脂肪が分解されエネルギー源として使われる(脂肪が燃焼する)、ことによります。
○糖質を摂りすぎると脂肪になる
糖質を過剰に摂取した場合、血糖値(血液中のブドウ糖の量)が急上昇します。
すると、正常な血糖値に戻そうと、インスリンというホルモンが分泌されます。
必要なブドウ糖はエネルギーとして利用されますが、余った分はインスリンによって中性脂肪として蓄積されてしまいます。
また、血糖値が急上昇するとインスリンが多量に分泌されてその後急降下するため、今度は反動で低血糖になってイライラしたり、集中力が低下してしまいます。
そこでまた糖質を摂取して血糖値は急上昇…と血糖値の変動が激しい状態が繰り返され、血管に負担がかかり動脈硬化を引きこ起こしてしまう恐れもあります。
このように、糖質の摂りすぎは肥満や生活習慣病を招きます。
炭水化物や甘いものをつい食べ過ぎてしまう、という方は注意が必要です。
また、同じ糖質の量でもGI値、GL値が低い食品を選ぶことで血糖値の上昇を抑えることもできますので、参考にしてみてください。
GI値http://omg-doctor.com/blog/2194
GL値http://omg-doctor.com/blog/2227